龍瞳ーその瞳に映るもの
冷たい水を喉に流して
気持ちをリセットしようとするけど
モヤモヤが余計に水分を含んで膨張する。

「会うのはイヤか」

アズの言葉はいつも少なくて
でも、それは的確についた言葉。

「…うん、イヤ」

会っても何もならないから
お互い嫌な思いをするだけ。

美緒ちゃんの前から私がいなくなれば
それで解決すること。

「でも、必要ならかまわない」

私の居場所はここだから、
荒波を立てることになっても
力になりたいと思う。

アズにとって私は都合のいい女でも
私にとってアズは生きる場所。
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