龍瞳ーその瞳に映るもの
記憶はない幼い頃に何度か会った事が
あるというその兄夫婦と会ったのは
お母さんの葬儀は終わった次の日。

児童施設に一時的にいた私の元に
二人はやってきた。

誰かと話をしたあと、
二人は私に笑顔を向けて
うちに来なさいと言った。

8歳の私に決定権もなく、
言われるまま兄夫婦の家に行く事になった。

そこには
私と同じ年の美緒(ミオ)ちゃんがいた。

人見知りではなく誰とでも話せる私は
憂鬱だった気持ちがほんの少しだけ晴れる。

「南乃花(ナノハ)ちゃん、美緒と同じ年よ」

おばさんに紹介された私は頭を下げた。

「…」一瞬の沈黙のあと

「ヤッター!美緒、妹欲しかったの!」

そう言って私に抱きついた。

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