龍瞳ーその瞳に映るもの
稲岡家に引き取られ
平穏な生活ができたのは三カ月くらい。

四ヶ月目からはおばさんの態度が豹変した。

「ただいま」と帰ってきた私に
おかえりの声はない。

聞こえなかったのかと思いリビングに行けば
先に帰っていた美緒ちゃんが
おやつのプリンを食べていた。

「ただいま」

もう一度言ったけれど
おかえりと言ってくれたのは美緒ちゃんで
おばさんは知らない顔をして
晩ご飯の用意をしている。

やっぱり聞こえなかったのかと思った
いつものように美緒ちゃんの隣に座る。

そういつもなら、美緒ちゃんと同じ
おやつをだしてくれる。
だけど、その日プリンは出てこなかった。
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