龍瞳ーその瞳に映るもの
「美緒の為に今は隠さなきゃいけない
思いだけど、近いうちに美緒は
誰よりも幸せになるのよ」

そう、彼は容姿だけじゃなく
お金も持っている。
だって近くに止めてあった車に
乗り込んだその車は超高級車だった。

身なりも見れば決して安物をつけていない。
時計も靴も全て高級品だった。

そんな彼が女を喜ばせる術を知らない
はずはない。
美緒はもうすぐお姫様になる。

シンデレラは所詮シンデレラ。
報われない定めなの。

「あんたには会わせないけどね」

こいつは女狐だから、極上の彼を虎視眈々と狙うかも知れない。
男を知ったナノハは、盛りのついた猫と同じ。

「うん、いいよ」

上からの物言いに腹が立って
エアコンのリモコンを投げつけた。
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