龍瞳ーその瞳に映るもの
お給料の半分と最近出会ったという
美緒ちゃんの運命の人のおかげでそれ以上ネチネチと言われる事はなかった。

丁度、かかってきた運命の人からの電話に出た美緒ちゃんは別人のようで鬼も恋すれば人間になるのかなと思った。

自分の部屋に帰ればいいのに私の目の前で話をするから横にもなれない。

お風呂だって入りたいし、
アズに連絡もしたい。

でもそんな素振りを見せたら
余計に面倒だからグッと堪える。

「明日?明日会えるの?」

声が1オクターブ高くなる。

「やったぁ、嬉しい、美緒泣きそう」

そう言った美緒ちゃんの目は潤んでいて
今まで見てきた美緒ちゃんとは違う。

本当に運命の人なのかも知れない。
本気で誰かを好きになったのなら
美緒ちゃんだって変わるかもしれない。

私がそうだったように知らぬ間に
違う自分が生まれている。
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