龍瞳ーその瞳に映るもの
誰も救えない。
アズであってもそれはできない。

サクヤが立ち上がりアズが拳を握りしめ
磯崎さんが絶望の眼差しになり
俺は何もできない自分を呪う中、
部屋のドアが開いた。

「私は龍瞳の一員だから」

大きな物音は
隣にいたナノハ達にも聞こえていた。

サクヤの事を知っているナノハは
事情を察していた。

「アズの一番近くにいる私が
龍瞳じゃないなんておかしいじゃん。
みんなと一緒にいて私だけ部外者なんて
そんなの寂しすぎるじゃん」

「お前はわかってない。
この世界がどんだけ危険か。ど素人のお前がやっていけるとこじゃない」

「テスト合格したじゃん。
アズ合格って言ったじゃん、嘘つき」

アズに向かいこんな口をきけるのは
ナノハしかいない。
嘘つき呼ばわりされたアズは
その衝撃に言葉を飲まざるえない。

「美緒ちゃんちに戻る方が私にとって
一番危険だよっ」

その通りの言葉にまたぐうの音も出ない。
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