龍瞳ーその瞳に映るもの
用意ができたら来いと出て行った。

アズ、ずっとそこにいたのかな…?

用意って言われても何もなく
いわゆるリビングルームに行くと
知らない男の人が立っていた。

「…っ」

綺麗な黒髪のロングヘアは
一瞬、女の人かと思うほどで
だけど、スラリと伸びた身体に
ピッタリとフィットした皮のパンツが
そうじゃないとわからせる。

人がいるなんて思ってなくて
固まる私に男の人が手を振った。

「着替え持ってきたよ」

反対の手には紙袋を下げている。

「その格好もいいけどね」とウインクされ
自分がまだセーラー服だったことを
思い出し今さらながらスカート裾を
意味なく引っ張った。
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