龍瞳ーその瞳に映るもの
アズにはサクヤさん以外にも
仕事仲間がいた。

今、運転してくれているのは
ロマンスグレーのおじさま。

アズがお抱えの運転手を雇ってるはずはない。
だって、住んでるとこは
言っちゃ悪いけど階段が軋むアパート。

家に電化製品も少ない。
決してお金持ちには見えない。
と、いうことはこんな立派な車と運転手を
用意したのはアズの雇い主。
私からすると雇い主の雇い主。

よくわからないけど、
とりあえずこんなに手の込んだ事に
関係したんだから任務は遂行しなきゃ。

何だかワクワクしてきた。
私の悪い癖だ。
怖いもの知らずの血は誰譲りだろう。

校章に手が伸びそうになるのを
グッと押さえて深く深呼吸した。
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