龍瞳ーその瞳に映るもの
誰かと初めて通じたと思った夜。
だけど、朝目覚めた時アズはいなかった。

重い体を起こし、
アズの証がどこにもない体に服を着る。

いつもと同じようにコーヒーの匂いが
なければアズがそこにいないんじゃないかと
思っていたはず。

昨日の私と違うのはアズしか知らない。
どんな顔をして会えばいいのかわからない。
勝手に描いていた甘い夢。
目を覚ませばそこにいる、そう思っていた。

不安や恐怖なんて感じずに生きてきたのにアズに会うのが怖い。
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