龍瞳ーその瞳に映るもの
店の中を怒鳴りながらただ歩き回る。
物を壊すわけでも誰かに手を出すわけでもなく男3人が店の中を回っている。

「誰ですか、あれ」

早く行けと言われてもこんな状況で
私一人逃げるわけにいかない。
だって、店の中には市原さんがいる。

「…イヤがらせなんだよ、
美香ちゃん、大丈夫だから帰りなさい」

「市原さん、一人じゃないですか!」

「僕が行くから、さ、早く」

帰るんだよ、と店長は店に出て行った。

このスーパーにお客さんが少ない理由は
これだと確信する。

何が目的か知らないけれど
無性に腹が立ってきた。
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