イジワル御曹司のギャップに参ってます!
たたみかけるように青山さんが言う。

「私、開園当時に行ったことがあると言いましたよね。もう三年も前になりますが。
そのとき、一緒に行った相手は氷川さんでした」

「それ、は……」

『東京ラブランドパーク』へ一緒に行くという事実が意味するところ。
つまり――

私が質問する前に、青山さんは自分から言葉にした。

「私と氷川さんが、付き合っていた頃の話です」

「――っ」

市ヶ谷くんから聞かされていたことなのだけれど、本人の口から聞くその言葉は、もっと重たい意味を持っているように感じた。
揺らぐことのない事実。
ああ、やっぱり、この二人の関係は特別なものなんだ。

青山さんの真っ直ぐな瞳がこちらのリアクションをうかがってくる。
私は動揺を悟られないように、身を固く引き締めた。

「どうして、二人きりで『東京ラブランドパーク』へ行こうとしていたんですか。
私と市ヶ谷さんが邪魔をしなければ、二人でデートするつもりだったんですよね。
現に、私と市ヶ谷さんを巻いて、二人で姿を消したりして……
朱石さんと氷川さんは、付き合っているんですか?」

そうか――彼女は心配しているんだ。
私と氷川が、付き合っているのではないかと。
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