イジワル御曹司のギャップに参ってます!
「ひとつ、聞いてもいいかな?
さっき、『付き合っていた頃』って言ってたけど――今は違うってことだよね?」
「嫌味ですか?」
「そ、そうじゃなくて! 青山さんはまだ氷川のことが好きなんだよね? どうして氷川は別れたりしたんだろうって――」
「私がもう終わってるって言ってます? ディスってますか?」
「ち、違うってば!」
単純に私は、今の氷川にとって青山さんはどんな存在なんだろうと聞きたかっただけなのだけれど。
だめだ、私との関係を疑っている彼女に何を言っても、マイナスの方向にしか聞こえない。
そもそも、そんなことを彼女自身に聞いても、困ってしまうだけだろうし。
「じゃあさ、もうひとつ教えて欲しいことがあるんだけど」
私は昼間、『星宝Lilia』の営業担当、若部さんから聞いた氷川の過去の真偽を確かめるべく、口を開いた。
「『村正さん』って、知ってる?」
あまり表情を崩さないはずの青山さんが、ぎょっと瞳を開けてたじろいだ。
「ど、どうして……その名前を……」
一瞬で蒼白になった彼女の様子に、ただならぬものを感じ取った。
やっぱり、氷川と村正さんの間には何かしらの因縁が存在している。この様子だと、青山さんも関わっているのかもしれない。
「村正さんと、氷川さんのことについて、教えて欲しいんだけど……」
「私に聞かないでください!」
突然、青山さんが激高した。
「それから、その名前! 絶対に氷川さんの前で出さないでください!」
「ど、どうして?」
「どうしてもです!」
さっき、『付き合っていた頃』って言ってたけど――今は違うってことだよね?」
「嫌味ですか?」
「そ、そうじゃなくて! 青山さんはまだ氷川のことが好きなんだよね? どうして氷川は別れたりしたんだろうって――」
「私がもう終わってるって言ってます? ディスってますか?」
「ち、違うってば!」
単純に私は、今の氷川にとって青山さんはどんな存在なんだろうと聞きたかっただけなのだけれど。
だめだ、私との関係を疑っている彼女に何を言っても、マイナスの方向にしか聞こえない。
そもそも、そんなことを彼女自身に聞いても、困ってしまうだけだろうし。
「じゃあさ、もうひとつ教えて欲しいことがあるんだけど」
私は昼間、『星宝Lilia』の営業担当、若部さんから聞いた氷川の過去の真偽を確かめるべく、口を開いた。
「『村正さん』って、知ってる?」
あまり表情を崩さないはずの青山さんが、ぎょっと瞳を開けてたじろいだ。
「ど、どうして……その名前を……」
一瞬で蒼白になった彼女の様子に、ただならぬものを感じ取った。
やっぱり、氷川と村正さんの間には何かしらの因縁が存在している。この様子だと、青山さんも関わっているのかもしれない。
「村正さんと、氷川さんのことについて、教えて欲しいんだけど……」
「私に聞かないでください!」
突然、青山さんが激高した。
「それから、その名前! 絶対に氷川さんの前で出さないでください!」
「ど、どうして?」
「どうしてもです!」