Flower
ふふっ。
なんだか大人びた感じなのに可愛いと思ってしまったことは内緒。
「そういえば、名前と歳しか言ってませんでしたね。えっと、私は霧ヶ丘学園2年生なんです。」
「霧ヶ丘……」
聞いたことあるのかな?
その口ぶりからはなんとなく知っていそうな感じがした。
でも、本人は思い出せなさそう。
「さっき歳が同じだって言ったよな?」
「はい。」
「じゃあ、千春、変に敬語使わないでくれ…変な感じがする。」
「あっ……うん…」
千春っていきなり呼び捨てでちょっとびっくりしちゃった。
でも、全然嫌な感じはしない…むしろ…なんだか…
うんう、気のせいかな。
「そこには、沢山優しい人がいるんだ。だから龍青…君も「龍青でいい」」
……。
「龍青…も、仲良くなれると思うよ。」
「ん」
龍青…は、嬉しそうに笑ってるけど、私は心臓が持つ気がしない。
いきなり呼び捨てはハードルが高いよ…。
うーーー…
あっ、そういえば!
「ずっと思ってたけど、その格好…着替える?」
龍青の着ている服はところどころ破れているし、汚れている。