『ココロ彩る恋』を貴方と……
「そうそう、兵藤さんと言えばね…」
ドキン!と心臓が跳ね上がった。
「紫音ちゃんのことを褒めていたわ。働き者で助かってたって。急にやめたから心配していたみたい。何処で仕事してるのかとも聞かれたのよ」
「そ…それで、教えたんですか?」
「まさか。それは教えられる訳ないわよ。プライバシーの問題も絡んでくるし、うちの信用にも関わるから」
「そ、そうですよね」
ホッと胸を撫で下ろしたのを見たらしい。奥さんは少しだけ私に近寄り、「何があったの?」と聞いた。
「えっ?」
「だって紫音ちゃんが雇い主に話もせずに交代するなんて初めてだもん。何かされたんじゃないの?あの色男に!」
「と、とんでもないっ!!」
思わず仰け反って否定する。
「何もないですよ!兵藤さんはとても親切で優しかったです!」
頭の中にあれこれと浮かんできた。でも、それを話す訳にもいかない。
話し方は穏やかで言い方も丁寧な人で安心できた。
好きになるならこんな感じの人がいいな…と、思い描いていた通りの男性だった。
「だったらやめなければ良かったのに。兵藤さん残念がってたみたいよ。今でも時々紫音ちゃんが貼り替えた障子見ながら、ぼぅっとしているところを見かけるもん」
「私が貼り替えた障子を?」
ドキン!と心臓が跳ね上がった。
「紫音ちゃんのことを褒めていたわ。働き者で助かってたって。急にやめたから心配していたみたい。何処で仕事してるのかとも聞かれたのよ」
「そ…それで、教えたんですか?」
「まさか。それは教えられる訳ないわよ。プライバシーの問題も絡んでくるし、うちの信用にも関わるから」
「そ、そうですよね」
ホッと胸を撫で下ろしたのを見たらしい。奥さんは少しだけ私に近寄り、「何があったの?」と聞いた。
「えっ?」
「だって紫音ちゃんが雇い主に話もせずに交代するなんて初めてだもん。何かされたんじゃないの?あの色男に!」
「と、とんでもないっ!!」
思わず仰け反って否定する。
「何もないですよ!兵藤さんはとても親切で優しかったです!」
頭の中にあれこれと浮かんできた。でも、それを話す訳にもいかない。
話し方は穏やかで言い方も丁寧な人で安心できた。
好きになるならこんな感じの人がいいな…と、思い描いていた通りの男性だった。
「だったらやめなければ良かったのに。兵藤さん残念がってたみたいよ。今でも時々紫音ちゃんが貼り替えた障子見ながら、ぼぅっとしているところを見かけるもん」
「私が貼り替えた障子を?」