『ココロ彩る恋』を貴方と……
「紫音…」
名前を呼ぶ声も嗄れていない。
お爺ちゃんじゃない男性の声。誰よりも好きな人の声だ……。
「はい」
(昂さん…)
口に出せない名前を心の中で呼んで顔を上げる。
目の前には、照れくさそうな表情を見せるハイレベルな彼がいる。
その彼の顔が真面目そうになって近付いてくる。
驚きよりも嬉しさが増して、大きく胸を弾ませながら瞼を閉じた。
温かい指先で顎の下を支えられる。
上向きにされた唇に息がかかり、そっと触れた柔らかい感触をドキドキしたままで受け止めた。
(あっ……)
軽く触れた唇が去っていくのがわかり、一瞬だけ気持ちが沈んだ。
けど……
「っんん…!」
急に激しく口付けられて驚く。
その拍子に開いた口の隙間から侵入してくるザラついた生き物の様な存在にビクつき、背中が反ってしまった。
(舌……?)
やだ…という思いが掠めて直ぐに、蕩けるような甘さと快感が口の中に広がっていく。
「……ひょうど…さ……んっ……んっ……!」
言葉も言わせて貰えないほど吸い付かれてしまう。
呼吸はできなくて、「はっ」…とか、「ふっ」…とかいう短いものしか出せない。
それが恥ずかしい程色っぽくも聞こえて、ますます頭が混乱してくる……。
(もう……ダメ……クラクラする………)
足に力が入らなくなり、膝がガクリと折れた。
名前を呼ぶ声も嗄れていない。
お爺ちゃんじゃない男性の声。誰よりも好きな人の声だ……。
「はい」
(昂さん…)
口に出せない名前を心の中で呼んで顔を上げる。
目の前には、照れくさそうな表情を見せるハイレベルな彼がいる。
その彼の顔が真面目そうになって近付いてくる。
驚きよりも嬉しさが増して、大きく胸を弾ませながら瞼を閉じた。
温かい指先で顎の下を支えられる。
上向きにされた唇に息がかかり、そっと触れた柔らかい感触をドキドキしたままで受け止めた。
(あっ……)
軽く触れた唇が去っていくのがわかり、一瞬だけ気持ちが沈んだ。
けど……
「っんん…!」
急に激しく口付けられて驚く。
その拍子に開いた口の隙間から侵入してくるザラついた生き物の様な存在にビクつき、背中が反ってしまった。
(舌……?)
やだ…という思いが掠めて直ぐに、蕩けるような甘さと快感が口の中に広がっていく。
「……ひょうど…さ……んっ……んっ……!」
言葉も言わせて貰えないほど吸い付かれてしまう。
呼吸はできなくて、「はっ」…とか、「ふっ」…とかいう短いものしか出せない。
それが恥ずかしい程色っぽくも聞こえて、ますます頭が混乱してくる……。
(もう……ダメ……クラクラする………)
足に力が入らなくなり、膝がガクリと折れた。