『ココロ彩る恋』を貴方と……
ノックを数回繰り返しても起きてはこない。
鍵が開いていれば入らせてもらおうと思い、ドアレバーの上に手を掛けた。
押すようにして下げるとドアは簡単に開き、真っ暗な部屋の隅でベッドが山なりに膨らんでいるのが見える。
(やっぱりまだ寝てたんだ……)
時々睡眠のリズムが崩れると言っていた。
それを思い出して側へ近寄り、跪いて揺すった。
「兵藤さん、起きて」
手元のライトを一番暗くして点ける。
子供のように熟睡している彼の顔が浮かび上がり、なんとも言えない幸せな気分に浸れた。
「可愛い寝顔…」
本人に聞かれたら怒られそうだ。
いけない…と口を閉ざして、暫く眺め続けた。
(ふふふ……)
ハイレベルな彼も眠っている時はレベルが低く感じられる。
自分のように不器用な家政婦と同化して、同じくらいにも見える。
(今なら何をされても許されそう……)
あの時のことが頭に浮かんで、同じように近づいてみた。
「昂さん…起きて……」
名前を声に出して呼び、目覚めて…と祈りながら唇を寄せる。
昨日のような深いものではないけれど、はっきりとした感触を唇の上に残してみた。
「……やっぱり起きないか」
ははは…と空しく笑いながら離れると、急に背中が押された。
「ひゃっ!」
思わず顔がぶつかりそうになってしまう。
慌てて出した手のひらに、彼の素肌が触れた。
鍵が開いていれば入らせてもらおうと思い、ドアレバーの上に手を掛けた。
押すようにして下げるとドアは簡単に開き、真っ暗な部屋の隅でベッドが山なりに膨らんでいるのが見える。
(やっぱりまだ寝てたんだ……)
時々睡眠のリズムが崩れると言っていた。
それを思い出して側へ近寄り、跪いて揺すった。
「兵藤さん、起きて」
手元のライトを一番暗くして点ける。
子供のように熟睡している彼の顔が浮かび上がり、なんとも言えない幸せな気分に浸れた。
「可愛い寝顔…」
本人に聞かれたら怒られそうだ。
いけない…と口を閉ざして、暫く眺め続けた。
(ふふふ……)
ハイレベルな彼も眠っている時はレベルが低く感じられる。
自分のように不器用な家政婦と同化して、同じくらいにも見える。
(今なら何をされても許されそう……)
あの時のことが頭に浮かんで、同じように近づいてみた。
「昂さん…起きて……」
名前を声に出して呼び、目覚めて…と祈りながら唇を寄せる。
昨日のような深いものではないけれど、はっきりとした感触を唇の上に残してみた。
「……やっぱり起きないか」
ははは…と空しく笑いながら離れると、急に背中が押された。
「ひゃっ!」
思わず顔がぶつかりそうになってしまう。
慌てて出した手のひらに、彼の素肌が触れた。