花奈 ~15日生きた君へ~

「エ~!ウソぉ!?買ってきてくれたの!?」

花奈は期待通りのリアクションを見せてくれた。
それを見た私たちは、思わずニヤニヤしてしまう。

「買ってきたよ!隣の市まで行って!」
「近くの店のやつじゃありきたりかなーと思ったからさ。それで来るの遅くなったんだよ」

私と良平がそう説明すると、花奈は目をキラキラさせながら、

「わざわざ遠くまで……ありがとう、ホントにありがとう、2人とも!!」

って言って、私たちに順番に抱きついてきた。

「うおっ、やめろって!」

花奈の突然のハグに、良平がちょっと照れてて笑っちゃった。

その後、私たちは花奈のバースデーパーティーをした。
花奈に買ってきたケーキをすぐ食べてほしかったのに、花奈は「もったいないからもうちょっと取っておきたい!」って言ってきかなくて、冷蔵庫にしまっちゃった。
だから私と良平がケーキ食べて主役は何も食べないっていう、謎のパーティーになった。
でもそれも含めてすごい楽しかった。
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