花奈 ~15日生きた君へ~

そして次の週の日曜日、夏祭り当日になった。
夏を満喫したいと思ってた私は、なんとなくの気分で浴衣を着てきた。

「いーじゃん、浴衣」

夏祭りの会場前で合流すると、良平は一番最初に浴衣に触れてくれた。

「あ、ありがとう」

まさか褒められると思ってなかった私は、ぎこちないお礼を言った。
その後すぐに会場に入り、連なる屋台を見ながら2人で歩いた。

「花奈に何買ってきてほしいか聞いてきたよ。たこ焼きだって」

歩き始めてすぐ、良平が花奈のリクエストを教えてくれる。

「たこ焼きね、了解。できるだけあったかいの持っていきたいから、最後のほうで買おうか」
「そうだな」

私たちは話し合ってそう決めた。
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