願 叶



「うっせーぞ!!バカ烏!」


そう言って奥のほうから出てきた少年。



少し薄い茶髪で猫っ毛。上はパーカーを着ていて下のズボンはジャージ姿の中学生ぐらいの少年だった。


オボンを両手で持ち、その上にはティーカップとお菓子がのっていた。


「あっ、あの・・・。」



「君は座ってて!!大事なお客様だから。」


お客・・・?


さっきのカラスはカーカー鳴きながらも、中央階段の2階のほうへと飛んでいった。


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