願 叶



私がストンとイスに座ると、パーカーの少年が慣れない手つきでオボンからティーカップとお菓子をテーブルに置いた。


「・・・あの、カラスは?」

頭がガンガンするんですけど・・・。



私はその少年に聞いてみた。



「えっ?・・・あぁー気にするな。後でアイツは俺が、焼き鳥にしてやる!!!」

・・・焼き鳥って。



「もうちょっと待っててー。もうすぐ、ご主人来るから。」

ご主人・・・?


すると、奥から足音が聞こえてきた。



その人を見た瞬間、私は言葉を失った。


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