願 叶



「次に小川に何かしたら、ただじゃおかないから。」

そう静かにファンクラブの子達に言う雪君を私は、じっと見るしかなかった。


涙目でファンクラブの子達は、行ってしまった。


2人になった体育館裏。

「大丈夫?小川」

私は雪君に手をひかれ、立ち上がる。


濡れた髪は、いつもの猫っ毛の髪をストレートにさせ、いつもと違った雰囲気にさせる

「ごめんね。雪君…。」


そんな髪にそっと触れる。



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