願 叶



私は連れていかれるがままに雅君と外を歩いている。

「ねぇ、雅君。私、今日螢君と遊園地に行くんだけど…。」


さきほどからこの言葉を何度も雅君に言い続けていた。


そして雅君の足は急に止まった。

私の方を振り返ると小さなメモをわたしてきた。


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