願 叶



三毛猫は奥へ奥へと、どんどん進んで行く。




両側には扉が一切無く、壷や風景画が飾ってあった。



先ほどから、前を歩く三毛猫が私の事をチラチラ見てくる。



「・・・そんなに見てくれなくても、逃げないよ。」



そう優しく言ってみると、三毛猫はニャーと小さく鳴いた。



長い廊下を進むと、とても広い場所へと出た。



真ん中には大きい中央階段。



その左右には大きい本棚がいくつもあり、たくさんの本がビッシリしきつめられていてた。



まだ中央階段の下には長い廊下があり、奥は向こうが見えないほどであった。




そして、天井の窓からは光が入ってきて暖かく気持ちいい。



< 7 / 355 >

この作品をシェア

pagetop