人事部の女神さまの憂い

一人で喜びをかみしめていたら、巧にばれてしまった。

どうしよう、と内心焦っていると

「まぁ、カッコいいもんな、あの人。設計はほんと神の領域だし。俺もまじで尊敬してる。でもさ、男としてはあんまオススメできないらしいからさ。最初に気に入ってるとか、しょうもないこと言い出したの俺だけど、弟としてはちょっと心配だよ。侑里には泣いて欲しくないし」

そう言って心配そうに、優しさのこもった目で見つめてくる。

なんだかんだ言いながら、わが弟は姉想いの優しい子なのだ。

その優しさが嬉しくて、ちょっと照れながら

「大丈夫だよ。もう大人だし、泣かないもん」

としか言えなかった。


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