人事部の女神さまの憂い
そう言って腕の力を弱めて、私の目を覗き込んできた。
その柏木さんの目には不安が明らかに宿っていて、真剣に言葉を紡いでくれたことが伝わってきた。
そうわかると、もう私も自分の感情を抑えることができなくて、ちょっと離された身体がさみしくて、柏木さんの腰に手を回し、ぎゅっと抱き着いていた。
「ゆりちゃん?」
そういう柏木さんの声はやっぱり不安そう。それに気づいたら、自然と言葉がこぼれた。
「ごめんなさい。柏木さんの勝手なイメージつくって、ひどいこと言っちゃって。ごめんなさい・・・。でも、そうやってセーブしてないと気持ち止められなくって・・・」
そこまで言うと、両頬に温かい手が触れ上を向かされたかと思った瞬間、唇がふさがれていた。