人事部の女神さまの憂い
そう。昨日のことで1つだけはっきりしたことがある。
それは私の気持ち。
ずっと、柏木さんが遊び人っぽいから、とか理由を付けてみないようにしていたけど、やっぱり私は柏木さんのことが好きになっちゃってるんだ。柏木さんがどういうつもりなのか、私たちの関係性はなんなのか、っていうのはわかんないけど、私の気持ちだけはもうごまかせない。
「もうすぐ30なのにな・・・」
そう呟きながら、残りのビールを飲み干した。
いつもは面白がりながらズバズバ切り込んでくる香織さんだけど、私がほんとにへこんでるのを察してくれたのか
「年とか関係なくさ、たまには感情のままに動いてみるのもありじゃないかな」
そう言って私のおバカな行動を肯定してくれてからは、その話に触れなかった。
その心遣いに、胸があったかくなった。