人事部の女神さまの憂い

手をつないでくれるんだ、と嬉しくなってギュッと手を握り返すと、今度は手を恋人繋ぎに繋ぎなおされた。

柏木さんと手をつないで、並んで歩けるなんて想像もしてなかったけど、これは現実に起こってる出来事なんだと、右手に感じる大きな手の温もりが教えてくれた。

ここ、と言って着いたお店は大きな通りから1本入ったところにあった。

お店の前にも机とイスが置いてあり、そこでもご飯が食べれるみたいになっていて店内もガヤガヤと賑わっている。

なんとなく、柏木さんって静かな空間が好きそうだなと思っていたけど、そういえば大学の帰りに連れてってもらったお店もこんな風に、にぎやかだったなと思いだした。


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