人事部の女神さまの憂い
そう思うと何も反応できず、とりあえずビールを口に運んだところで、料理が運ばれてきた。
自虐的な思考をとめるのにはぴったりのタイミング。スパイシーな香辛料の香りに刺激されて、一気にお腹がすいてきた。
「うわ、このトムヤムクン辛いけど美味しい」
そう言いながら料理を楽しみつつ、柏木さんのバックパッカーで回った旅先の話に耳を傾けた。
この前は私の仕事の相談に乗ってもらっていたから、柏木さん自身の話をこんなにたくさん聞いたのは初めてで、ちょっとだけ柏木さんに近づけた気がした。