人事部の女神さまの憂い
「まじか。ニシユリ、Mっぽいもんな。なんかいじめたくなるんじゃない?」
暢気に言う藤木さんに、もう我慢ができなくなってきて半分泣きそうになりながら最後の砦を探してキッチンに駆け込んだ。
「立花さん!香織さんも藤木さんも意地悪言うんです。助けてください~」
そう言うと
「ちょっと聞こえたけど、お兄ちゃんは心配だよ。ドSに便利なように扱われてるって・・・」
バッサリ。ここにも鬼がいた。
「ドSじゃないですって。てか、便利って。細かいことは気にしないようにしようって決めたのに」
ドSは置いといて「便利」に関しては、客観的な3人が言意見が正しいんだろうなと思いながら、ガクッとうなだれた。