人事部の女神さまの憂い
その響きにジーンとしていると
「泣きそうになるくらいなら、やめれば?」
リビングから覗き込んだ香織さんの容赦ない声が飛んできた。
今まで何人か男の人と付き合ってきたけど、こういう曖昧な関係は初めて。自分でもどう振舞ったらいいのかよくわからないので困惑はしているものの、柏木さんと会うことをやめようとは思ったことはないんだよな、とぼんやり考えてると
「香織、ちょっといじめすぎー」
藤木さんが焼酎の入ったグラスを手にやってきた。
「でもニシユリもさ、便利な女なりにプライドもてよ」