人事部の女神さまの憂い

「お二人の意見からいうと、既に私の場合本気になってもらう望みなくないですか?きっと柏木さんも藤木さんと同じタイプっぽいし・・・」

グラスの氷をつつきながら、いじけていると

「それは本人にしかわかんないわよ。今のままが嫌ならゆりの気持ちをちゃんと伝えるべきだし、今のままでもいいやって思うなら、今まで通りうやむやでいいんじゃない。ゆりの気持ち次第だよ」

香織さんがもっともなことを言ってくる。

けど、話は振り出しに戻った。

でも結局は、柏木さんの気持ちを知ってそばにいられないくらいなら、たまに会って一緒に過ごせる時間がある今の方が何倍もいい、そう思ってしまうのだ。

「そうですよね・・・。今を楽しみます。もう、いきおくれ覚悟です」


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