人事部の女神さまの憂い
その言葉にびっくりして、
私、藤木さん、そして当事者の立花さんも全員で
ぽかーん
と香織さんを見つめてしまった。
すると、イタズラな笑みを浮かべながら
「どうなの、大輔?」と返事をせかしている。
やっぱり、逆プロポーズなんだ!と感動していると
「ほ、ほんと!?香織、結婚してくれんの?」
姿勢を正して香織さんに向き合い、肩を揺らしている。
「言ってるじゃない。夫婦になる?って」
出来の悪い子どもをみるような目で立花さんをみている香織さん。
そんな二人のやりとりの邪魔にならないように藤木さんのそばにそっと移動して、息をひそめた。