人事部の女神さまの憂い

「うん。なる、なる!!やった!ようやく香織が嫁に来てくれるー!」

少しの沈黙の後、すごいテンションで立花さんが香織さんに抱き着いて喜んでいる。

抱き着かれた香織さんは照れながらも、見たこともないような幸せそうな笑み。

あぁ、よかった。すごい瞬間に立ち会っちゃったなーと私まで興奮してきて、普段なら出ないトーンの声がでる。

「きゃー、おめでとうございます!なんですか、このさらっとプロポーズ!すごい素敵です!」

喜びマックスな立花さんは、私たちのことなんて目にはいっていなかったみたいだけど、香織さんは、目を潤ませながら

「ありがとう。そろそろ意地はんなくてもいいかなーと思ってさ。ゆり、ありがとね」

おだやかな笑顔で言った。



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