人事部の女神さまの憂い

「でしょ、でしょー、もっと褒めてもいいですよ。これ、いつも頼むんです。塩っ気あるのが焼酎のツマミにちょうどよくって。
 実は私、たまに一人でも来てるんですよ」

嬉しいついでに、つい淋しいお1人様ライフまで暴露してしまった。

「お前、一人でこんな店はいってんの。それ、淋しすぎるだろ」

心底信じられない、というような呆れた顔をされる。確かに、店内はだいたいカップルか女性2~3人のグループ。

「だってー、香織さんは立花さんいるし、そんな頻繁に誘えないし・・・」

いじけて答えると

「そういう時に男誘えばいいんじゃない?かわいく、美味しい焼鳥一緒にたべましょーよーとか言えばいいじゃん」

私の声色をまねる藤木さん。その声が気持ち悪くて、噴出してしまった。


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