人事部の女神さまの憂い

香織さん家で飲むときは、焼酎好きだけど量はあんまり飲まない立花さんをよそに、私と藤木さんはガバガバ飲むので、たいてい一晩で一升瓶を空けてしまうペース。

きっと今日も夜中までダラダラ飲むつもりだったんだろうなーと思うと付き合ってあげてもいいか、という気分になってきた。

「ツマミ、何ある?」

「鮭とばと、貝柱の燻製みたいなのと、松前漬けはありますよ」

「おー、充分だな。まじ、ニシユリのかあちゃん最高」

家までの道のりを歌でも歌いだすんじゃないかというくらいご機嫌で歩く藤木さん。

縁だとかタイミングだとかいいながらも、きっとこの人の人生は、その時その時自分でしたいように動いてるんだろうなと、うらやましくなりながら着いて帰った。


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