人事部の女神さまの憂い
「3分だけください。洗濯物だけ片づけたいです」
マンションについた時にそう言うと
「別に俺、ニシユリのヨレヨレの下着見たって何とも思わないよ」
失礼極まりない発言をされ
「そんな失礼なこと言う人には燻製も松前漬けも食べさせないですよ」
イラッとした勢いのまま意地悪を言ってみたら
「それはヤダ。3分でも5分でも待たせていただきます」
敬礼っぽく手を額あたりでびしっと揃えて、大人しくドアの前で待ってくれることを約束してくれた。
部屋の電気をつけて、そんな広くない1DKの部屋を見渡すとやっぱり洗濯物がリビングに堂々と干したまま。
急いでそれをベッドルームのクローゼットに投げ込んで、出しっぱなしだったノートパソコンと本を部屋の片隅に寄せた。