人事部の女神さまの憂い

だけど

「そう言われると、そうだな。でもさ、初対面で焼鳥屋とか連れてってOKかどうかとかわかんなくないか?小ぎれいに着飾ってると、それなりのとこ連れてかなきゃって思うじゃん」

眉間にしわを寄せて反論してくる。

「だ、か、ら、初対面でいきなり口説くのやめればいいんじゃないんですか?」

と言うと

「そんなの面倒じゃん!!!」

叫んで、ニシユリ、氷とグラスを突き出してくる。

キレ方が子どもみたいだなと思いながら

「声おっきいです」と注意をした。

キッチンで氷を入れながら、ふと思いついて

「それだったら、居酒屋に飲みに来てる子口説いたらいいじゃないですか!」

これこそ名案だと思いながら言うと

「お前、バカだろ」と一蹴された。
< 247 / 471 >

この作品をシェア

pagetop