人事部の女神さまの憂い



その後も、選考活動やイベントが目白押しで土日も休みなく出勤する日々が続いていた。

その日予定していた面接を全て終えてデスクに戻ろうと歩いていると

「お、ニシユリじゃん」と声をかけられた。

振り返るとノートパソコン片手にジーンズにVネックのセーターと珍しくラフな格好をした藤木さんがいた。

「お疲れ様です。私服、珍しいですね」

声をかけると

「今日、社内の打合せだけだったし、休みだからいいかなって。お前は面接?この時期大変だね」

社内のことは、さすが知り尽くしている副社長。私の出勤理由もお見通しだ。


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