人事部の女神さまの憂い

結局大荷物になってしまった買い物袋を、どっちが持つかぎゃーぎゃー言いながら押し付け合って家まで帰ると

「ニシユリ、ジャージ」

今日もくつろぐ気まんまんだ。

「スーツじゃないからいいじゃないですか」

言いながらも巧のジャージを差し出すと

「サンキュ。俺、家帰ったら着替えたいタイプなの」

どうでもいい情報を教えてくれた。

私も部屋着に着替えたところで、ちょうどデリバリーが到着。もちろん、藤木さんのオゴリだ。

先に、ごちそうさまです、と言っておくと

「調子いいなー。じゃあ、働け。まずはビールだ」と急かされた。



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