人事部の女神さまの憂い

「藤木さん、匂いフェチですか?」

残っていたビールを流しこみながら聞くと

「フェチじゃない。むしろ逆。鼻が敏感だから匂い嫌なんだよ。すげーいい女だなと思っても、香水きつかったりしたら抱く気失せちゃうくらい。まぁ、シャワー浴びてもらったら、いいんだけどさ」

聞いてないことまで話始める。そして、やっぱりこの人は節操ないなと、白い眼で見ていると

「や、だからさ」とちょっと焦ったように

「なんか最近は面倒になってきたよね。そういう我慢してまで女抱きたいとか思わなくなってきた」

言い訳っぽく話してるけど、我慢して抱くって意味がわからない。

「そこまでして、やりたいんですか?」

信じられなくて、ついつい責める口調になると、まぁまぁというように頭にポンポンと手が置かれる。


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