人事部の女神さまの憂い
「若い頃は、確かにやりたいってだけだったけど・・・。
口説いてる時が楽しいっていうかさ、いい女がすましてても、結局俺の言いなりになるのがいい、っていうかさ」
さすがの暴君発言にドン引きだ。
暴君というより、変態か?
もう言葉がでなくて、非難する視線を送ると、おもむろに目を逸してグラスの焼酎をあおるように飲んでいる。
「そんなゴミ見るような目でみるなよー」
ガクッとうなだれている。横から見ると本当にしょんぼりしているのが伝わってきて、思わずくすっと笑いが漏れてしまった。
「大丈夫ですよ。藤木さんが最低なのは前からよく知ってますから」
笑いながら言うと
「勘弁してくれよ」と机に頬杖をついてこちらを見てくる。