人事部の女神さまの憂い

その時々でキレイなお姉さんの1人や2人捕まえて、はべらせてそうなのになーと、

どこかの国の王様のような絵を思い浮かべると、ぷっと笑いが込み上げてきてしまった。

「何、笑ってんだよ」

ちょっと不機嫌そうな藤木さんに声を掛けられて、すみませんと軽く謝りながらも

「暴君が美女を何人か侍らせてる様子を思い浮かべると、面白くって」

と言うと

「なんだよ、それ」より不機嫌になってしまった。

あ、怒らせちゃったと思いながら、すみません冗談ですって藤木さんの腕に置いている手をより深く絡ませてご機嫌をとっていると

「あっ」

藤木さんの声。

その視線の先を見ると、キレイな女の人と寄り添って笑顔を見せている柏木さんがいた。

< 347 / 471 >

この作品をシェア

pagetop