人事部の女神さまの憂い

「どういうことですか?」

今度は、はっきり言葉にして問いかけると

「お前みつけたら、嬉しそうに寄ってきたじゃん。俺とか、あいつの連れもいるのに、特別な関係ですって隠す気もなさそうだったし・・・」

そこまで言ってビールに口を付け、考えるようにして先を続けた。

「俺の軽い挑発にものっかってくるし。お前が、中途半端に逃げ出すから核心はわかんないけどさ」

そう言いながら、頭を軽く小突かれた。

あれ?同じ場にいたはずなのに、全然私ととらえ方が違うと思って、もう一度あの場面を思い出していた。

たしかに、柏木さんから見つけて近寄ってきてくれた。

でも美人さんは連れたまま。

で、藤木さんの挑発?

お世話になってます発言にも、こちらこそって大人な対応してただけじゃないの?

思い返しても、よくわからない。


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