人事部の女神さまの憂い

ワタルの言葉に、ぼんやりとだけど何か重要なことを聞いたような気になった。でも、その正体がイマイチつかめない。

「満たされるかぁ・・・」

「そう。奥さんになった人、高校の先輩でさ。まさか結婚するなんて思ったこともなかったんだけど、なんかしっくりくるって言うか・・・。まぁ、いい歳してデキ婚だから偉そうなこと言えないけど。

 でも、あの人だったら大丈夫か」

なるほどなーと思って聞いていると、最後によくわからないことを言われ、首をかしげると

「藤木さん。迷走のもとはあの人でしょ?」

前方を指さして、そう言われた。まさか、ここでもそんな誤解をされてることにびっくりして

「藤木さんとは、そんなんじゃないよ」全力で否定する。

「そうなんだ。パーティー同伴してたとかって、うちの若手がかなりショック受けてたよ。ニシユリ様がツバメ捨てて、とうとう大本命か!とかってバカなこと言ってるやつもいたし」

< 385 / 471 >

この作品をシェア

pagetop