人事部の女神さまの憂い

さらにびっくり。こんな男ばっかりの会社のくせになんで変な噂話が流れるのかと腹立たしく思いつつもガックリしていると

「まぁ相手が誰だとしても、俺としてはゆりちゃんがさ、落ち着ける相手を見つけられるといいなって思ってるよ」

柔らかく頭を撫でられた。付き合っていた最後の方は私がワタルの頭をなでるばかりで、こんな風に甘やかされたのはいつぶりだろう。こんな関係の時のワタルが大好きだったなと、あったかい気持ちになって緩んだ頬のまま、何度も頷いた。

**
そして、全社員での新年会、マネージャークラス以上での2次会を終え、例年通り香織さん宅の3次会の最中。


「香織さん、結局入籍とか式とかどうするんですか?」

「記念日とかごっちゃになりそうだから、式も入籍も一緒にしちゃおうってことで5月に予定してる。式とか今さらいいかなって思ったんだけど、大輔がさ」

ちょっと照れたように話す香織さんにひっつきながら立花さんは当たり前だろっといって話出す。

< 386 / 471 >

この作品をシェア

pagetop