人事部の女神さまの憂い
「柏木さん、応援してます」
精一杯の笑みをつくってそういうと
「俺も。ゆりちゃんのこと応援してるよ」と返してくれた。
頑張ってください、でもない。
今までありがとうございました、でもない。
ましてや、さようなら、でもない。
きっと「応援してる」が一番今私が伝えたいことを表している言葉。
柏木さんがどうであれ、私は柏木さんの夢がかなうことを応援してる。かつては柏木さんの私への気持ちが信じられなかったけど、柏木さんの夢がかなうことは信じられる。ベクトルの向いている方向は違うけど成功を願う、そんな存在。
こうして私の久々の恋は終わった。
そして残ったのは、素敵な人に出会えたなっていう、すがすがしい気持ちと
どうにもならないけど気付いてしまった自分の気持ちだった。