人事部の女神さまの憂い
「いやー!!!ふじっきー表現がゲスい!!」
突っ込む香織さんに加勢して、私もその場にあったクッションを藤木さんに投げつけた。
「で?結局どこまでいったの?」
バタバタしている私たちに構わずにマイペースな立花さんが、しれっと聞いてくる。
もう話すしかないなと思って、口を開いた。
「どこまで、とかそんなんじゃないですよ。ちょっとキスされただけで」
「キスだけ?それで、おあずけ?」
「いや、それは・・・。なんかキスした後に『この先が欲しかったら、自分からとりにくるんだな』とか意味不明なこと言われたんですよ。結構です、って言ってやりましたけど」
「きゃー!なにそれ。そのセリフ、あの顔じゃなかったらビンタくらわせたくなっちゃう」
「いや、この顔した俺でも言えないよ」
何気に自慢をはさんでくる藤木さんにイラッとする。