くれなゐ症候群
修二が首をふる。

「男には興味ねーよ。欲望が満たされないからな」


「ごめんなさい・・・」

許されることはない。こんなに愚かで穢れた自分が。

自分の手で闇に堕とした少年に、つぐないの言葉などあるわけがない。



目の前には、黒ずんだコンクリートの塀がつづく。
このむこう、今は塵芥処理場がある。かつては、廃工場があった。
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