くれなゐ症候群
「そう、知ってんだ」
ふっと意味ありげに微笑む。

「今日は、修二目当てのお客さんも多いんじゃないかな。
女の子だけじゃなくて、ギターファンからの評判も高いから」


修二の名を、こともなげに口にする、この女性はいったい・・・・


「あたしは、カヲル。よろしくね。
修二とはまあ、前からの知り合いってとこ」


あんたたちは?
とネイルのほどこされた長い指で、ラヴェンダー色の液体が注がれたグラスをもてあそぶ。
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