【完】クールな君に告白します
いくら紅葉の親父に疎ましがられても、オレと隼人は紅葉のそばを離れる気なんかこれっぽっちもなかった。
当たり前にやってくる毎日に、無邪気なオレ達は、同じ数だけ足跡を刻んだ。
そうやって一緒にいることが楽しかったから。
理由なんて、ただそれだけだった。
だから、そんな日々が足元から崩れかけていたことに、一体誰が気づいただろう。
ーーー小学二年生になった最初の授業参観。
「楓くん。見て見てっ?わたしのこのワンピース、ジェニイズの服なんだよ!」
隣の席のササヤマは自分の服を小さく引っ張って、何を言ってるのかわからないオレに見せつけてくる。
正直、ササヤマのことは好きじゃなかった。
毎日毎日こうやって、なんて返したらいいかわからないことばかりを言うから。